全国日本語教育非常勤講師会☆JJPTブログ

◎本会は、日本語教育の非常勤講師間の交流の場、役立つ情報提供の場として立ち上げました。

2019年05月

N1、N2を目指すクラスでさえ、居眠りをする学生がいる。
傍に寄っていって名前を呼びかけてやっと起きる状態だ。
勉強が楽しくないから居眠りではなく、疲れ切って居眠りをしている。
どうして疲れているのか?
言うまでもない、学生はアルバイトで疲れ切っている。
どこの日本語学校でも専門学校でも居眠りをする学生はいる。
1日何時間くらいアルバイトをしているのだろうか?
国際ホテル学科の学生は、ホテルの部屋の掃除のアルバイトをしてると言っていた。

外国人留学生は、「忙しい」とよく言う。
アルバイトと学校で1日が終わるようだ。
まずアルバイトをしていない学生はいない。
アメリカに留学した話題の小室さんのように奨学金でももらわないと勉強に専念できないだろう。
留学生という言葉からイメージする裕福感は彼らから伝わってこない。
疲れ切った留学生たちというのが現実なのである。

ある日本語学校を、辞めることになった日、学生に「今日で辞めます。」と言った。
学生たちは驚いていた。
学校側と学生のことで意見が対立してしまい辞めざるを得なかった。
去りがたかったが、ウズベキスタンの男子学生が私にボールペンを渡した。
「これは、何?」と尋ねた。
彼は「ボールペンを見て思い出して」と語った。
熱く込み上げてくるものがあった。
この男子学生は、居眠りをしたり、私語をしたり、色々と手がかかった学生だった。
でも、最後の授業で「先生、来週も来てください。」と私に語った。
彼の言葉にジ~ンと来るものがあった。
かつて、私は教員だった。
多くの学生との出会い、そして、別れがあった。
外国人留学生との別れで、教員時代のあの込み上げてくる寂しさを感じた。
全く同じだった。
日本人であろうと外国人であろうと、心に響くものは同じなのだ。
私は、今もあの学生がくれたボールペンを持っている。
今でも心が締め付けられるような悲しさが蘇る。


↑このページのトップヘ