https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiwatarireiji/20190629-00132166/
その一部は次の通り。
2019年3月、東京福祉大学が非正規(研究生)の留学生を大量に受け入れ、大量に失踪・除籍していることが判明しました。
そして、研究生受け入れにあたって、中国籍か、それ以外の国籍かによって、学費に差をつけていたことも明らかになっています。
この問題、大学の話だけか、と言えば、そうではありません。
大学以上に専門学校は留学生を大量に受け入れていました。どれくらい受け入れていたか、文部科学省が調査。それを2019年4月25日に「私立専門学校における留学生の受入れ状況の把握に関する都道府県の取組についての調査結果とそれを踏まえた一層の取組について」として公表しています。
なぜか、あまり話題にならなかったのですが、同調査の結果はすさまじいものでした。
私立専門学校2610校が回答し、留学生を受け入れている専門学校は871校。うち、生徒の半数以上を占める専門学校は195校。さらに90%以上は101校、全生徒が留学生の専門学校も45校ありました。
2018年時点で私立大学は603校(文部科学省・学校基本調査)。東京福祉大学以外にも留学生を大量に引き受けている大学はあります。
日本学生支援機構は毎年、外国人留学生在籍状況調査を実施。「外国人留学生受入数の多い大学」も公表しています(2019年6月現在は2018年現在の在籍者数)。
ただ、早稲田大学や東京大学などの難関大学は国費留学生が中心です。東京福祉大学のように不正に受け入れている(か、またはその疑いが強い)とは断定できません。
留学生が大半を占める(か、その疑いが強い)と言われているのが、東京福祉大学以外だと日本経済大学と日本ウエルネススポーツ大学。
データを公表している大学で飛びぬけて高いのは、立命館アジア太平洋大学で47.2%を占めます。ただ、立命館アジア太平洋大学が東京福祉大学と同列か、と言えば別問題で、グローバル教育を展開しています。
他に高いのは東京国際大学の18.5%くらい。
つまり、立命館アジア太平洋大学を含めても、留学生比率が高いのは5校程度。専門学校は留学生比率90%以上が101校ですので、数が大きく異なります。
さすがに、文部科学省も驚いたのか、
文部科学省は、留学生の比率が高いこの101校の実態を把握したいとして、来月中に生徒の卒業後の進路や退学者の数など、追加の調査を行う方針です。(NHKニュース・2019年4月28日)